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ベストセラー【ユダヤの商法】要約から、株式投資成功の本質を知る

ベストセラー、ユダヤの商法【藤田田 著】を株式投資に活かす

 

1972年発売

当時80万部以上のベストセラー

絶版後は、2万円以上で取引されていた伝説の本

最近再版されるやいなや、ビジネスマンにも話題の必読書となりました。

そして累計100万部突破。

ユダヤの商法の要約をみながら、株式投資にも活かせる内容としてまとめました。

 

歴史上有名なユダヤ人は・・・

  • アインシュタイン
  • F・ルーズベルト
  • ロスチャイルド

などなど・・・

現在も、

Googleのラリーペイジ

Facebookのザッカーバーグ

投資の神様 ウォーレンバフェット

ビルゲイツ

スティーブジョブズ

など、名だたる有名人がずらりと。

 

凄すぎるユダヤ人。

ユダヤ人と聞くと、迫害の歴史を思い浮かべる方が多いと思います。

軽くおさらいしてから始めましょう。

 

ユダヤ人はなぜ迫害されるか?

  • ヒトラーによる大量虐殺
  • パレスチナを巡り、ユダヤ人とアラブ人での争い

 

ユダヤ人界隈では、【迫害】と【争い】が絶えません。

それにはユダヤ教、キリスト教の歴史が関係しています。

 

世界史が嫌い・興味ない!

そんな人でも大丈夫。

超分かりやすく、知れば知るほど興味深くなるようにまとめました。

(詳しい方はスルーしてください。)

 

ユダヤ人の【迫害】と【争い】には、次の3つの理由があります。

 

  1. 選民思想
  2. キリスト教との関係性
  3. 生き抜いていくための行動様式

 

1:選民思想

紀元前1200年にユダヤ教が成立しました。

そして、何度も侵略で虐げられてきました。

しかし、その圧力をばねに、信仰心を強くしていきました。

そして、「信仰を捨てない、選ばれし民だけが救われる」という発想になっていきました。

 

そんな選民思想、なんかヤバくね?

 

ということで、ユダヤ人の思想を怪訝に思う人が増えていきました。

 

2:キリスト教はユダヤ教から生まれました

https://kotokurabe.com/bible/

ユダヤ教では、救世主がユダヤ人を救うと信じられていました。

そんな中、イエスキリストが生まれました。

イエスキリストが、数々の奇跡を起こし民衆を救ううち、イエスこそが救世主だという考えが生まれました。

これが「キリスト教」です。

イエスはユダヤ教徒でしたが、ユダヤ教の厳しい戒律には疑問を感じていました。

そんな中、イエスは、「信じる者は皆平等に救われる」という教えを説きました。

 

その結果ユダヤ教よりちょっと戒律がユルいキリスト教が信仰されるようになりました。

 

ゆう
ゆう
やっぱ、あんまりストイックな宗教は大衆受けしないよね~

昔ながらのユダヤ教はじり貧に・・・

それをよく思わないユダヤ教の信仰者は、当時のローマ国王に、チクります。

イエスは反逆者だと通報します。

その結果、イエスキリストは、処刑されてしまうことになります。

これが、ユダヤ教対キリスト教の始まりです。

キリスト教徒の、ユダヤ人に対する迫害の根底はイエスキリスト処刑の時に生まれました。

 

3:生き抜いていくための行動様式

エジプトの奴隷発祥のユダヤ人なので、定住する土地や信仰する場所をもつことができませんでした。

そのため、ユダヤ教の戒律を守ることで自分たちの存在意義を見出していました。

 

ユダヤ人という民族や国は存在していません。

ユダヤ教を信じる者は、全員ユダヤ人となります。

 

もしいま、「ユダヤ教を信仰します」と改宗すれば、あなたもそこからユダヤ人になれます。

 

ユダヤ教に改宗しても、すぐに金持ちや天才になれるわけではありません。

 

血統や場所より、信仰すること自体が重要な宗教です。

キリスト教が広まっていく中、キビシイ戒律のユダヤ教は少数派となり、どこに行っても差別されるようになりました。

そして、キリスト教では禁止されている金融業にしか携われなくなりました。

「キリスト教では、お金→卑しい」 です。

 

しかし、多くの人が必要とする仕事であったため、ユダヤ人に自然とお金が集まるようになりました。

そうして、ユダヤ人は社会的地位を築いていきました。

 

資本主義の発展、世界各地に散らばったユダヤ人のネットワークで、世界経済への影響力は非常に大きくなりました。

 

ユダヤ人は、ユダヤ人コミュニティーを作り、知識、教育を重視し自分たちを迫害から守ろうとしました。

 

その結果、世界の人口の0.02%しかいないにもかかわらず、ノーベル賞の40%をユダヤ人が占めるといった、世界一賢い民族になっていきました。

 

そんなユダヤ人5000年の歴史がつまったユダヤの商法

そして、それを実践して大成功した藤田田さんの伝説的大ベストセラーが【ユダヤの商法】です。

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ユダヤの商法は、株式投資に活かせないはずはない!

 

ということで、歴史的大ベストセラー【ユダヤの商法】の内容を要約しつつ、株式投資にも活かせるようにザックリまとめてみました。

特に重要かつ、話題になるのは次の3点です!

  1. ユダヤの法則 78:22 を守れ すべてはこの法則が成り立つ
  2. 商売をするなら女と口を狙え→投資するならこのセクター
  3. ユダヤ人と日本人との大きな違い→投資するうえでの心構え

ではいきましょう。

 

78:22の法則を守れ すべてはこの法則から成り立つ

 

78:22は、別名ユダヤの法則と呼ばれています。

すべてのものにこの法則が成り立つと言われています。

 

人間の体は、水分78%、その他が22%

空気中には、チッソが78%、酸素が22%

地球は、海が78%、陸地が22%

 

ビジネスでも頻出の、パレートの法則(8:2)も、ユダヤの法則がもとになっています。

 

ユダヤの法則は、抗えない法則なので、それに従って行動する必要があるということです。

 

ユダヤの商法では、マクドナルドが390円のサンキューセットを発売したエピソードがあります。

 

サンキューセットは390円で、ワンコイン(500円)で買える手軽なセット

お釣りは110円です。

390円:110円で、78:22になっています。

そしてこのセットは大ヒットしました。

 

 

・株式投資に話を応用して考えてみます。

 

投資による勝率は、
勝ち取引22%、
負け取引78%
で我慢します。

一方、取引における損益はその逆、
利益は+7.8%を狙い、
損失は-2.2%に抑えます。

 

勝率は上げることが難しいから22%でよしとする一方、利益を伸ばすことによりトータルで儲ける、【損小利大】の考えをあてはめます。

 

ゆう
ゆう
損小利大ってよく聞くけど、ユダヤの法則に当てはめて数値化することが必要なのかもしれません

 

・資金管理の面に応用して考えてみます。

 

利益が出た分は、78%を複利に回し、22%は出金します。

とか、

資金の22%は投資に回して、78%は手を付けない。

などです。

 

78:22は、人類がどうあがいても抗えない宇宙の法則なので、法則に従ってみる価値はありそうです。

 

商売するならこの二つ「女と口を狙え」

 

・【女】とは、女性向けの商品を狙え

ユダヤの商法では、男は働きお金を稼ぎ、女はその金を使い生活を成り立たせると考えています。

お金を使うのは女なので、女をターゲットにするマーケティングをするべきとのことです。

 

たしかに・・・世の中のブームは女中心に回っています。

1980年代のトレンディードラマの時代

女性が消費し、男性は女性のために消費しまくる時代

 

2000年代

韓流ドラマブーム

 

最近のタピオカとか、インスタ映えなんかもそうです。

ユダヤの商法の結論!

商才のある人が、女をねらって商売すれば絶対成功する。

 

 

男性相手の商売は、女性の10倍以上難しいと言われています。

男性は、お金を稼ぐことにシャカリキになってしまう性質だからです。

 

貴金属やブランドバックなど、女性をターゲットにしています。

才能がある人は、女性向けの商売をしなさい。

 

・【口】とは、口に入れるもの

しかし、女性を狙った商売には、才能が必要です。

では、

才能が無くてもできる商売はなにか?

食べ物を売りましょうということです。

 

→食べ物は、必ず消費されるため、すぐに次の商品が必要になるので、確実にもうかるということ。

才能も必要ないので、飲食店の開業は非常に多いのはこのためです。

 

 

このようなことから、著者の藤田田さんは、日本マクドナルドを創業した。

(日本マクドナルド公式サイトより)

 

もともとは、藤田商店にて、貴金属、アクセサリなどを取り扱っていました。

商才のある人が、女を狙った商売で成功していました。

そこで、ユダヤ人のノウハウに従い、第2に、口に入れるマクドナルドを手掛けることにしました。

口を狙った商売であり、すぐに消費されて次々と儲かるので、大成功しました。

さらにすごいのは、価格の安さが、女性向けに受けた点です。

ゆう
ゆう
「口」だけでなく、ついでに「女」まで狙ったのは、さすがの一言です。

 

株式投資に視点を移して考えてみます。

投資対象が「女」や「口」を狙った銘柄になっているか。

・・・。

 

【女と口】は、現代にあわせてチューニングしてあげる必要があります。

当時とは違い、現在では男が稼いで女が消費するというスタイルは弱くなっていると思います。

女性の社会進出が進み、両方が稼ぐ時代になりつつあります。

また、飲食業界もレッドオーシャンで厳しい時代になっています。

そこで、

現代における「女」を、「お金を使う人、世代を狙え」

現代における「口」を、すぐに消費され継続される「サブスクリプションを狙え」

といいかえることができます。

 

「女」お金を使う人:ゲームなどで課金しまくる、ネトゲに支出を惜しまないターゲットに次々と同様のマーケティングを仕掛けるなどで成功した、ゲーム関連株なんかも該当するのではないでしょうか?

 

モトリーフール米国本社、2021年1月25日投稿記事より

パンデミックで家にいる人が増えることによってビデオゲームのプレイ時間が増え、ビデオゲーム会社の収益が増えることから、ゲーム銘柄は強いパフォーマンスを発揮してきました。

コンソールやパーソナルコンピュータ(PC)ゲームを独占したアクティビジョン・ブリザード(NASDAQ:ATVI)、エレクトロニック・アーツ(NASDAQ:EA)、テイクツー・インタラクティブ(NASDAQ:TTWO)などの有名企業は、フォートナイトやゲームプラットフォームの「Roblox」などによって若者層の関心を集めています。

そういったゲーム銘柄の中で特に注目したいのが、ゲームエンジンメーカーのユニティ(NYSE:U)です。

こういった切り口の銘柄選びも面白いと言えます。

 

「口」サブスク:サブスクにおいては、新型コロナでネットフリックスなどのエンタメ系の銘柄が伸びました。

それ以外にも、企業向けのSaas銘柄なども注目されています。

SaaS(サース)とはソフトウエア・アズ・ア・サービスの略で、クラウドを通じてソフトウエアを提供している企業を指します。

 

 代表的なSaaS企業として、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)をイメージすれば分かりやすいかと思います。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/32550

 

そして3つ目日本人と金融業界を牛耳るユダヤ人の違いを知ることが特に重要です。

 

日本人とユダヤ人との大きな違い

1:時間の感覚が大きく違う

ユダヤ人は古くから金融業に携わり、暗算が得意、数字に強い、と言われています。

分刻みで時給に換算するため、徹底した時間感覚があります。

 

  • 日本人の時間感覚のサービス残業
  • 平気で遅刻がまかり通る

 

この辺は、ユダヤ人には理解されません。

そして、

 

2:契約は何があっても絶対

ユダヤ人はそもそも、神との契約によって生かされていると考えています。

命の根底が契約なのです。

 

ここでは、著者の藤田田さんの有名なエピソードが取り上げられています。

藤田さんの会社がユダヤ人と商売をした時の話です。

ユダヤ人から、ナイフとフォーク300万本の受注しました。

日本の業者に余裕をもって発注しました。

しかし、日本の業者は、忙しくて納期が守れないと伝えてきました。

ユダヤ人相手に契約を守らなければ、以後一切の契約は取れないことを身に染みてわかってた藤田さんは、船による輸出から、赤字であるが航空便に切り替え、納期に間に合わせました。

 

もし、日本でこれをやったら、褒められる行為 すごい!ということになります。

しかし、ユダヤ人の反応としては、「OK」程度。超当たり前という反応でした。

でも、その後、受注が300万本から600万本となり、大口受注となっりました。

当時、日本人に対するユダヤ人のイメージは、時間にルーズで契約にルーズというものでした。

しかし、「日本にもユダヤの商法が分かる人がいた」と、藤田さんはユダヤ人の間で一気に評判が上がりました。

その結果、藤田田さんは、銀座のユダヤ人として広く知られるようになりました。

 

どうでしょう。

ユダヤ人と比較すれば、日本人はまだまだ時間や契約にルーズです。

その弱点が、投資判断に現れてしまっていないだろうか。

 

株式投資に話を移します。

株式投資における投資判断では、企業の決算が非常に重要です。

長期で良い決算を出し続ける企業は、長期で株価も上昇し続けます。

良い決算とは、企業と投資家の間での「契約」がきちっと守られるかということです。

つまり、企業のガイダンス(予算)を超える売り上げを出せない企業は、契約にルーズと言えます。

日本人の感覚で、一度くらい・・・は、ユダヤ人にはありません。

たぶん。

世界の多くの資産を握るユダヤ人の逆鱗に触れるような決算を出した企業は、ダメです。

ユダヤの商法に従えば、「売り」判断となるでしょう。

 

ゆう
ゆう

すいません・・・日本人感覚で売りそびれて、株の塩漬けを生産してしまいました・・

日本の味 違うか。

 

3:素早い決断力

日本人の美的感覚では、「石の上にも3年」とか、「10年早い」など、とにかく時間をかけることが良しとされます。

 

ユダヤ人は、

  • 新規事業も3か月
  • 売れる会社は売却

という考えすらあります。

 

新規事業も3か月とはなにか。

事業を3か月行い、成果が見込めなければすぐ撤退ということです。

事業を撤退すれば、3か月間投入した資金、人員などのリソースが無駄になります。

でも、今後その無駄が継続しなくて良かったと考えます。

そして、損を抱えている間は、脳もヒマにならない。

ヒマにならなければ良いビジネスができないと考えます。

 

これ、まさに株式投資における損切ですよね。

上がらないチャートを見てる暇があれば、新たな銘柄研究すれば良いでしょう。

 

 

ゆう
ゆう
含み損を抱えながらも、長い年月ただ耐えればそのうち報われる・・・

すみません。ここでも株の塩漬けの原因が。

 

 

そして、売れる会社は売却、自分が育てた会社に愛着を持つ!などの考えがない。

つまり、

高値できちっと利確

思い入れがあるからという理由だけでガチホしない(決算が良く、今後もさらに伸びるというのであれば別)

 

ゆう
ゆう
ユダヤの商法 言うは易し行なうは難しだ。

 

ユダヤの商法は、ビジネスにおける教養や、株式投資などでも一読の価値あり

 

ユダヤの商法では、これ以外にも、「命は有限 神との契約により生かされている」など、心に刺さる内容がかかれています。

そのなかで要約しつつ投資に活かせそうな内容

 

  • ユダヤの法則 78:22 を守れ すべてはこの法則が成り立つ
  • 商売をするなら女と口を狙え→投資するならこのセクター
  • 日本人との大きな違い→投資するうえでの心構え

 

についてまとめました。

著書の中でも、藤田田さんは、「ユダヤの商法」を100%実践すれば、必ず金持ちになれると断言しています。

 

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ありがたや~~~。

 

ぜひ、原作に触れてさらに多くの内容に触れてみてはいかがでしょうか。

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