アメリカ株に限らず、株価を決める要因に金利があります。
そして、理論株価を算出する計算式の分母には、すべて金利が入ります。
そのため、金利が上がれば株価は下がります。
2022年から2023年 FRBがインフレ退治のために利上げを続けてきました。
利上げするから株価は下がるのですが、株価は先を先をと織り込む性格があります。
今後FRBが利下げする可能性が高くなると聞けば株価は上がります。
今後FRBが利上げする可能性が高くなると聞けば株価はあがります。
そのため、FOMCでのパウエル会見はその手掛かりとなり重要です。
パウエルが発言した内容と、日々出てくる経済指標を付け合わせて、今後利上げするのか利下げするのか市場が判断して、それに合わせて株価が上下するといった感じです。
そして、市場がどう判断しているのかを一目瞭然に確認できるのがCME FedWatch Toolです。
2023年5月13日では、6/14のFOMCにて、現状維持の5.00~5.25%の金利が主に織り込まれていることが分かります。
そして、Compareモードにすると、政策金利織り込みの推移が見れます。
6/14のFOMCでは、5.00~5.25%のFFレートはむしろ当たり前で、もしかしたら再度利上げするかもと考える人が増えてきていることが分かります。
ただ、6/14での利上げを考える人はごく少数なので、次回は政策金据え置きが既定路線です。
7/26のFOMCでは、もう利下げを織り込む動きがあります。
でも、それはここ最近のCPIの結果を受けて、利下げ期待は減少していることが分かります。
ところが、9月になると、利下げを織り込む派が半数になっています。
そして、9月の利下げ織り込みは少しずつ低下傾向なのが分かります。
CME FedWatch Toolは、随時更新されています。
CPIの発表や、ましてやFOMC結果発表の際にはガクッと動きます。
平時はFFレートを注視することは無いです。
でもいまは、インフレをコントロールしながら浅いリセッションで済ませられる落としどころをFRBは模索しています。
FRBの手綱さばき、一挙手一投足に目が離せない時期です。
株価の行方を決める大切な金利の動向を、CME FedWatch Toolで随時チェックしておくことが重要だと思います。
FRB
FFレート予想
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